大会長よりご挨拶
第26回日本口腔顔面痛学会学術大会は、静岡県コンベンションアーツセンター 「グランシップ」(静岡市)で開催させていただきます。
会期は、2021年11月20日(土曜)〜21日(日曜/半日)の1日半です。
メインテーマは「No Brain No Pain(痛みを知覚するのは脳である)」といたしました。近年痛みの領域では、IASP(国際疼痛学会)によって「非器質的疼痛/nociplastic pain」が存在することが公式に認められたことがトピックスとなっています。
また、2020年に発表された「International Classification of Orofacial Pain 1st Edition(国際口腔顔面痛分類第1版/ICOP-1(翻訳は5月に出版予定))の中にも、「一次性疼痛(原因が特定できない痛み)」や「特発性口腔顔面痛」などの概念が取り入れられています。本大会では、従来の、侵害受容性疼痛、神経障害性疼痛に加え、このような新たな痛みの概念を理解するために必要な知識を提供させていただきたいと考えております。
また、今回は、特筆すべきこととして、2021年11月19日(金曜)〜21日(日曜)に同会場で行われる第49回日本頭痛学会総会との同時開催であることがあげられます。口腔顔面痛を学ぶに当たり、頭痛は必須の知識です。本学会では、以前より日本頭痛学会のサテライト企画としての共催セミナー「Headache Academy for Dentists」を開催して参りましたが、今回は皆様に頭痛学会そのものにもご参加いただきたいと考えております(このため、および交通の便を考え、会費や開催期間を通常より縮小いたしました)。大会長の今井昇先生は、本邦におけるTACsの第一人者であり、以前より本学会との連携を推進してくださっている方です。本学術大会参加者は、頭痛学会会員と同額の参加費で頭痛学会への参加が可能というご配慮をいただきました。特に19日(金曜)には、医科・歯科両方の医師に必要な精神・薬理・TACsなどの講演が多く行われる予定です。是非、両学会へのご参加をご検討ください。
皆様のご参加を心よりお待ちいたしております。
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