リフレッシュセミナー
第116回歯科臨床医リフレッシュセミナー
リフレッシュセミナーの定員について
リフレッシュセミナーの定員は会場の都合上350名となっておりますので、ご承知おきの上でご来場いただけますようお願いいたします。
第206回(公社)日本口腔外科学会 関東支部学術集会に引き続いて、下記の要領で一般歯科臨床医、歯科口腔外科 標榜医および本学会会員を対象としたセミナーを開催いたします。多数のご参加をお願いいたします。
日 時:2018年12月15日(土)17:30 〜 18:30
会 場:〒101-0062東京都千代田区神田駿河台3-2-11連合会館 2階大会議室
テーマ:歯科領域における抗菌薬の適正使用を考える
申込方法
当日、会員は会員証でご登録の上、受講料 3,000 円をお支払いください。 会員以外の方は申込み用紙にご記入の上、受講料と一緒に受付にご提出ください。
専門医制度の単位登録
会員は、セミナー終了後も、会員証にてご登録ください。 遅刻・早退者には単位付与がなされない場合があるため、ご注意ください。
修了証
本セミナーの修了証は、本学会会員の方には雑誌送付先住所に送付します。 会員以外の方には受講申込書記載の住所に送付します。
※支部学術集会、リフレッシュセミナー申込み時、終了時、会員証での読み込み完了時にプリントアウトされる レシートは、会員専用ページ「MyWeb」で単位登録を確認するまで保管してください。
講師紹介
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本田 仁 先生
東京都立多摩総合医療センター 感染症科医長
ワシントン大学感染症科 adjunct assistant professor |
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略 歴
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2000年3月 |
北里大学医学部医学科 卒業 |
2001年4月 |
東京慈恵医科大学病院 インターン |
2002年4月 |
在沖縄米国海軍病院 インターン |
2003年5月 |
臨床助手、東海大学病院総合内科 |
2004年7月 |
ハワイ大学 内科研修医 (米国ハワイ州ホノルル) |
2007年7月 |
ワシントン大学感染症フェロー (米国ミズーリ州セントルイス) |
2009年7月 |
ワシントン大学病院疫学フェロー (米国ミズーリ州セントルイス) |
2010年10月 |
手稲渓仁会病院総合内科感染症科医長 |
2013年3月 |
北里大学医学系研究科大学院修了 |
2013年7月 |
東京都立多摩総合医療センター感染症科医長 |
2015年7月 |
ワシントン大学感染症科 adjunct assistant professor |
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資格役職
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米国内科専門医 米国感染症専門医
日本感染症学会評議員 日本環境感染症学会評議員 |
講演概要
薬剤耐性菌の出現は世界的に重要な課題であると認識されています。2050年には世界中で薬剤耐性菌が原因による死亡者数は年間1000万人を越え、これは悪性腫瘍によって亡くなる年間死亡者数を上回ると想定されています。日本も厚生労働省から2016年に薬剤耐性アクションプランが出され、この薬剤耐性対策における国家戦略が掲げられました。この中の軸の一つに抗菌薬適正使用が存在します。さらに2017年には抗菌薬適正使用の手引きが出され、急性気道感染症と急性下痢症に対する抗菌薬使用のガイダンスが出されました。
抗菌薬は様々な医療現場で使用される頻度の多い薬剤ですが、現場での使用が必ずしも医学的に正しくないことが明らかになっております。不適切な抗菌薬の過剰使用は薬剤耐性菌の発生に寄与することが過去の研究からも明らかになっており、この不適切な使用を減らしていくような活動は抗菌薬適正使用プログラムと呼ばれ、各医療機関の必要な場面でこれらの介入が積極的に行われています。
歯科領域においても抗菌薬が使用される場面は存在します。その一方で抗菌薬この領域において不必要な病態で使用されていないか、使用する病態であっても、抗菌薬の選択、用量、治療期間の観点から適切でない使用がないかなどの現状を示すデータはあまり存在いたしません。また本邦においては抗菌薬の保険適応の制限などもあり、世界的に標準的な抗菌薬が処方できないなどの場面も遭遇します。歯科領域の抗菌薬適正使用を進めていくことは本邦における重要な課題です。このセミナーにおいては実際に病院で行われている抗菌薬適正使用の実際、歯科領域における抗菌薬適応疾患のoverviewと使用すべき抗菌薬と現状の課題について紹介したいと思います。
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